豪：Vecco Group社、QLD州Critical Mineralsバナジウム・高純度アルミナ・モリブデンプロジェクトが環境認可プロセスの段階へと進捗

　2024年7月15日付けの地元メディアによると、豪Vecco Group社のQLD州Critical Mineralsバナジウム・アルミナ・モリブデンプロジェクトが、QLD州政府の環境認可プロセスの段階へと進捗した。同プロジェクトは、同政府のクリティカルミネラル戦略「Critical Minerals Strategy」でクリティカルミネラル・プロジェクトの重要ゾーン「Critical Minerals Zone」に指定されるJulia Creek（North West Mineral Provinceに位置する）の北70kmのエリアでバナジウムを採掘し、8千t/年の五酸化バナジウム、副産物として4千t/年の高純度アルミナ（HPA）と600t/年のモリブデンを生産するもので、CAPEXは798mA$と試算される。同社は、同プロジェクトで生産するV₂O₅を、同プロジェクトのエリアから700km離れたTownsvilleの電解液工場（2026年に操業開始の予定）の材料として使用し、これらの電解液をレドックスフロー電池（VFB）の材料として欧州、北米、日本、韓国に輸出する構想である。QLD州Grace Grace州開発インフラ大臣は同プロジェクトの進捗に関し、「世界の蓄電施設需要が2030年までに10倍に増加する見通しであることからも、QLD州がエネルギー貯蔵における新技術の開発、製造、供給の牽引力となる上でまたとない機会である」と述べた。