ペルー：国会、2024～2025年の議長に非合法鉱業との関係が強いSalhuana議員を選出

　2024年7月26日、国会は2024～2025年の国会議長としてSalhuana議員（Alianza para el Progreso党）を選出した。Salhuana議員はCusco州出身の弁護士で、過去にMadre de Dios州鉱業連盟の顧問を務めたほか、インフォーマルや違法鉱業の代表者による訪問を最も多く受けた議員であり、非合法鉱業を擁護する法案を多数提出し、例として鉱業合法化登録（REINFO）の登録業者のうち、要件不備で資格停止中の業者の取締りや除名等を定める法令DL1607最終補完規定を廃止する法案可決を実現している。
　Salhuana議員の議長選出について、経済団体等は「立法権における違法鉱業や違法・インフォーマル経済、組織犯罪の勢力強化」「ペルーの機構制度に対する打撃」を意味しているとし、副議長にFuerza Popular党やPeru Libre党等の複数政党員が参加していることは懸念をより一層高める要因であるほか、組織犯罪の権限だと指摘している。