豪：鉱物資源量及び鉱石埋蔵量の規程「JORC規程」の見直し、一般意見収集の段階へと進捗

　2024年7月31日付けのメディアによると、探鉱結果、鉱物資源量、鉱石埋蔵量の公開報告に関して大洋州共同鉱石委員会（JORC）が定める規程「JORC規程」の見直しが、同規程の改定案に対する一般意見収集の段階へと進捗した。同規程は2004年に策定され、2012年に前回見直しが完了しており、今回の見直しは2020年に開始された。同委員会は今回の見直しにおいては、「JORCの組織再編成」、「探鉱結果、鉱物資源量、鉱石埋蔵量の公開報告の作成における資格保有者に関する規則の追加」、「経済的に合理的な採掘の見通しに関する情報の明確化や向上」、「ESG（環境社会ガバナンス）に関する条項の追加」、「探鉱結果、鉱物資源量、鉱石埋蔵量の情報に付随するリスクの透明化」、「鉱物資源量や鉱石埋蔵量に関する照合の強化」の6点に焦点を当てている。同委員会は今後、JORC規程の改定案に対する一般意見収集を2024年10月31日に完了して、2025年初頭には同委員会の主要管理団体である大洋州鉱業冶金協会（AusIMM）、豪州地球化学学会（AIG）、豪州鉱物資源評議会（MCA）、及び、豪州証券取引所（ASX）、豪州証券取引委員会（ASIC）、豪連邦財務大臣から同改定案に対する認可を取得し、同年に改定版を発表する予定である。