ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他
ペルー:政府、Arequipa州Islay郡、Moquegua州General Sanchez Cerro郡に対し河川汚染による非常事態宣言を発出
2024年8月1日、政府は大統領令077-2024-EMを公布し、Arequipa州Islay郡、Moquegua州General Sanchez Cerro郡に対し60日間の非常事態宣言を発出した。なお2024年7月半ば、政府代表らはFlorencia-Tucari鉱山(Moquegua州)によるCoralaque川汚染状況を確認後、本エリアに対する非常事態宣言や本鉱山の完全閉山と環境修復を目的とする緊急政令発出の方針を示していた。
本件に関して同鉱山を操業していたMinera Aruntani社は声明を発表し、非常事態宣言の発出に賛同を表明した一方で、Coralaque川やTambo川上流のTitire川に関しては、複数の公的機関や民間企業による調査の結果、地質や周辺の温泉等を原因とする自然由来の汚染であると報告されている旨指摘した。
さらに現在のFlorencia-Tucari鉱山閉山の法的責任者は、2019年に同社の保証金による対策を決定したエネルギー鉱山省(MINEM)鉱山総局であるとし、その根拠は閉山法施行細則61条であると説明した。またMINEMがActivos Mineros公社に対して対策を依頼・資金を送付したのは2022年であるのに、その後も現在に至るまで閉山活動が行われていないが、Minera Aruntani社はこの5年間にわたり自主的に閉山対策だけでなく環境モニタリングの実施に取り組んできたと主張した。


