ペルー：Ayacucho州Huanta郡、水資源保護を訴え反鉱業デモを実施

　2024年8月7日付け現地報道によると、Ayacucho州Huanta郡では、同月5日から複数の農民コミュニティや社会団体、住民らが、鉱業活動への反対やRazuhuillca川の保護を訴え、郡内の主要道路の封鎖等を伴う抗議デモを開始した。
　なおHuanta郡は2023年8月に州条例19-2023-MPH/CMを公布し、同郡とRazuhuillca山脈小流域の源流域や水資源の保護を同州の利益に資する優先事項として宣言し、環境に負荷を与えるあらゆる形態の鉱業活動の停止等を規定した一方で、Razuhuillca山脈内の複数の湖に重複する形で複数の鉱区が存在しており、散発的にデモが実施されている（2023年11月にも72時間抗議デモが発生した）。
　今回のデモに先立ちAyacucho州のOscorima知事は、エネルギー鉱山省（MINEM）や水資源庁（ANA）との間で、インフォーマル鉱業対策や源流域保護のための調整を行っていると説明したものの、デモ参加者らは知事の発言は実行性を伴っていないとして抗議している。