エクアドル：La Plata金・銅プロジェクト、裁判所の判決により環境協議プロセスが再開へ

　2024年8月2日付け現地報道によると、Cotopaxi県Sigchos郡の地方裁判所は、La Plata金・銅プロジェクト（加Atico Mining社保有）への抗議のため原告が提出した保護訴訟を棄却した。これにより、環境協議プロセスが再開されることとなる。
　原告の保護訴訟の内容は、環境協議プロセスの一時停止と、Palo Quemado及びLas Pampas地区への軍と警察の立ち入り阻止であった。原告は、情報に基づく事前協議の権利、環境協議の権利、自然の権利の侵害を主張していた。保護訴訟はSigchos郡のMonge郡長によって提出され、先住民連盟CONAIE、国家反鉱業戦線（Frente Nacional Antiminero：FNA）等が支持していた。
　裁判官は棄却の理由として、環境協議によって関心のある国民は誰でも環境影響評価の情報にアクセスできること、また、自然の権利への影響は将来の不確実な仮定であることを挙げた。