加：加E3 Lithium社と米Pure Lithium社、AB州E3 Lithium社のプロジェクトからリチウム金属電池の生産を目指す共同開発契約を締結

　2024年8月20日付けのプレスリリースによると、加E3 Lithium社は米Pure Lithium社とのパートナーシップを拡大するための共同開発契約を締結した。これによりAB州で金属リチウム負極及びバッテリーのパイロット施設の設計と、Pure Lithium社の技術とE3 Lithium社のリチウム精鉱を組み合わせた商業用リチウム金属電池の製造施設に関する予備的経済評価（PEA）を完了させる予定である。プロセスを統合させることで、フローシートがより簡素化できるという。
　2022年6月にPure Lithium社はE3 Lithium社が生産したリチウム精鉱を使用してリチウム金属電池を生産し、両者はさらなる検証作業を完了するためのMOUを締結している。
　両社は今後12か月間に亘り厳密な技術経済モデルを完成させるとともに拡大作業を図り、E3 Lithium社が生産したリチウム精鉱を使用して作られるリチウム金属負極とバッテリーのパイロット施設をAB州Calgary近郊で設計するため協働する。また両社はAB州のリチウム生産施設に隣接して建設される可能性のある商業用リチウム金属電池施設の技術的・経済的基準を評価する。完了後、両社は200kgの金属リチウム負極を生産するよう設計されたパイロット施設の稼働を含む、次のステップを評価する。このパイロット施設が成功した場合、世界初の垂直統合型リチウム金属電池技術の確立に向けて前進することになる。