ペルー：Tia Maria銅プロジェクト反対派、政府の対応が無い場合無期限抗議デモ実施と発表

　2024年8月18～19日付け現地報道によると、国会に集合したArequipa州Tambo渓谷の農家、社会団体代表者や複数の議員らは、Boluarte大統領に対して2021年の大統領選時の公約を守りTia Maria銅プロジェクトを中止するよう要請した。また、本プロジェクトが地域住民に受け入れられているとのMucho大臣の発言は事実ではないとし、大統領や大臣に対して現地を訪問するよう呼びかけたほか、政府による然るべき対応が行われない場合、無期限抗議デモを実施すると発表した。
　これに対してLuna鉱山副大臣は、以前と異なり現在本プロジェクトは住民の支持を得ているとの考えを改めて示したほか、反対派は過激な政治イデオロギーを持つ少数の地域リーダーや議員であり、デモが行われても大規模な住民動員には至らず地域の経済活動には影響しないとの見方を示した。また本プロジェクトではダム建設による水質改善等を計画していること等に触れ、反対派の議員らが、農業と鉱業の両立は可能と理解することが重要だと述べた。