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ペルー:専門家ら、違法鉱業の要因は鉱物処理プラントや取引の管理不足にあると指摘
2024年8月21日付け現地報道によると、対話・鉱業・持続可能開発グループ(Grupo de Diálogos, Minería y Desarrollo Sostenible:GDMDS)の代表者らは、国内の金の処理プラントにおける規制や管理が不足している実態を明らかにした。このうちV&C Consultores社のVeraダイレクターは、国内に存在する処理プラントの総数が不明で、多数が未登録やほぼ非合法な状態で操業している上に、金の真の価値を知らず、生産者に打撃をもたらしていると説明したほか、合法・非合法なプラントの双方が密輸(違法な輸出)に加担していることを示す文書が確認されている旨明らかにした。
同様に社会開発ネットワーク研究所(Instituto Redes de Desarrollo Social)のOrozco所長は、鉱物取引の管理不足を指摘し、鉱業セクターは探査から採掘までの規制が多いが、処理プラントに関しては規制が少なく、合法と違法が混在する原因となっているとの見方を示した。
その上で、両者は鉱物処理プラントや鉱物取引の監視・管理強化により違法鉱業や密輸の撲滅を促進し、鉱業セクターの法的制度を強化できるとの考えを示したほか、先にエネルギー鉱山省が公表した零細小規模採掘法案に係る10の提案を提示した。