ペルー：Conga金・銅プロジェクトに対するAmparo（憲法保護）請求で原告の主張を認める地方裁判決、Newmont Yanacocha社は控訴の方針

　2024年8月29日付け現地報道によると、2012年にConga金・銅プロジェクト（Cajamarca州）の中止を目的としてMarco Arana氏（環境活動家、政治家）がエネルギー鉱山省（MINEM）とMinera Yanacocha社を相手取るAmparo（憲法保護）を請求した件に関して、Cajamarca州第2民事裁判所（一審）は同月20日で原告の主張を認める判決を行った。
　判決は憲法に定められる「適切で調和のとれた環境で生きる権利」に基づき、Minera Yanacocha社に対して本プロジェクト実施による本権利の侵害について停止を命じたほか、2010年のMINEMによる環境影響調査（EIA）の承認決議は適用不可である旨宣言した。
　本件に関してNewmont Yanacocha社は、本プロジェクトは長年停止状態にあるほか2010年承認のEIAは既に無効であるため、活動再開にはどのみち新たなEIAが必要であるとしつつ、同社の利権保護のため判決を不服とし控訴する方針を示している。