豪：Regis Resources社、NSW州McPhillamys金プロジェクトが豪連邦環境大臣の住民遺産保護宣言によって持続困難に

　2024年8月18日付けの地元メディアによると、豪Regis Resources社は、豪連邦Tanya Plibersek環境・水大臣が、豪連邦先住民及びTorres諸島民遺産保護法「Aboriginal and Torres Strait Islander Heritage Protection Act 1984 (ATSIHP Act)」第10条に基づいてNSW州Belubula川の源流エリアにおける先住民遺産の保護を宣言したことにより、同社が同州で実施するMcPhillamys金プロジェクトの持続が困難となった。同条は、豪連邦環境大臣が、先住民またはTorres諸島民の申請に基づき、当該の先住民や島民の歴史的遺産または聖地を破壊や冒涜から保護する宣言を行うことを可能とする。Belubula川の源流エリアは、同プロジェクトの廃滓貯留施設（TSF）の建設計画地内にある。同社は、同プロジェクトは既にNSW州政府と連邦政府の両政府から認可を取得しており、今回の宣言は非常な驚きかつ遺憾だとしている。また、同社は同プロジェクトの価値の大半を占める192mA$を減損損失に計上せざるを得なくなったとしており、同宣言への対応として可能とされる法的選択肢を検討するという。