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鉱種:
その他 レアアース/希土類
2024年10月3日 リマ 初谷和則

ペルー:地質鉱業冶金研究所(INGEMMET)、重要鉱物分布マップを更新中

 2024年9月26日、ペルー鉱業技師協会(IIMP)主催のセミナー「レアアース:未来の重要鉱物」が開催された。講演者のチリAclara Resources社のPalma副社長は、レアアースの重要性、サプライチェーンの特定国依存の現状、同社が推進するイオン吸着型レアアース鉱プロジェクトPenco(チリ)とCarina(ブラジル)の状況等を説明した。前者はマインライフ14年、生産量50t/年、投資額129mUS$、2027年操業開始予定、後者はマインライフ22年、生産量191t/年、投資額599mUS$、2028年操業開始予定である。
 講演後、パネルディスカッションに登壇した地質鉱業冶金研究所(INGEMMET)の鉱床研究グループ責任者であるMarchena氏は、「ペルーにはブラジルで見られるようなイオン吸着型鉱床はないが、アンデス山脈の地質学的構成により、アルカリ性火成岩、パーアルミナス岩、およびIOCG(酸化鉄銅金)鉱床に関連するかなりの潜在力がある。これらの鉱石の中には、レアアースに加えて、この国に豊富に存在するが適切に利用されていないさまざまな副産物も含まれる」と発言、また、これらの重要鉱物分布マップを更新中であり、これによりペルーの鉱業の可能性について正確かつ最新のビジョンが得られ、新たな投資が促進されるであろう、と説明した。

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