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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2024年10月4日 ロンドン 平田哲人

その他:INSGのニッケル需給予測、2024年は170千t、2025年は135千tの供給過剰

 2024年9月23~24日、国際ニッケル研究会(INSG)がポルトガルLisbonで開催され、ニッケルの2024年及び2025年需給予測について協議が行われた。その結果、ニッケルの需給バランスについて、2024年は170千t、2025年は135千tの供給過剰と予測した。
 供給面では、一次ニッケル生産量について、2024年の3.516百万tから2025年は3.649百万tに増加すると予測した。インドネシアにおけるニッケル銑鉄(NPI)、高圧酸浸出(HPAL)プラントからの混合水酸化物(MHP)などの様々な種類のニッケル製品の増産や、中国におけるニッケルカソードと硫酸ニッケルの追加生産による増加が見込まれる。
 需要面では、一次ニッケル消費量について、2024年の3.346百万tから2025年は3.514百万tに増加すると予測した。引き続き、中国及びインドネシアにおけるステンレス製鋼分野のさらなる成長が見込まれ、電気自動車(EV)バッテリー向けのニッケル使用量についても、リン酸鉄リチウムの使用量の増加やプラグインパイブリッド車(PHEV)の需要増があるものの、世界各地で新たな三元系正極活物質(pCAM)プロジェクトにおける生産を開始する可能性が高く、ニッケル使用量の拡大を支えると予測している。

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