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鉱種:
2024年10月4日 ロンドン 平田哲人

その他:ILZSGの鉛需給予測、2024年は63千t、2025年は121千tの供給過剰

 2024年9月26~27日、国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)がポルトガルLisbonで開催され、鉛の2024年及び2025年の需給予測について協議が行われた。その結果、鉛の需給バランスについて、2024年は63千t、2025年は121千tの供給過剰と予測した。
 供給面では、鉛鉱石生産量を2024年は対前年比1.7%増の4.54百万t、2025年は同2.1%増の4.64百万tと予測した。2024年は、豪州、ブルガリア、カザフスタン、スウェーデンでの増加が見込まれ、2025年は主に、中国、アイルランド、ロシア及びボスニア・ヘルツェゴビナでの生産量が増加すると予想する。
 また、鉛地金生産量について、2024年は対前年比0.2%減の13.20百万t、2025年は同2.4%増の13.51百万tと予測した。2024年は主に加Teck Resources社のTrail製錬所の定期メンテナンスの影響による減少、2025年はカナダ、中国、インドで増加する一方、英国では減少と見込んでいる。
 需要面では、鉛地金消費量を2024年は対前年比0.2%増の13.13百万t、2025年は同1.9%増の13.39百万tと予測した。2024年の需要は鈍化するものの、2025年には欧州とメキシコで需要が回復し、インドとベトナムでは引き続き増加すると見込んでいる。

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