ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 銅 ニッケル
加:連邦政府、重要鉱物プロジェクト開発のため補助金を提供
2024年10月9日付けのプレスリリースによると、Wilkinson連邦天然資源相は重要鉱物セクターを支援するため、以下の補助金を発表した。
・「重要鉱物インフラ基金」(Critical Minerals Infrastructure Fund)
本基金を通じて、ON州Sudbury及びTimmins地域の重要鉱物インフラ開発プロジェクトに対し、最大8.4mC$を提供する。なお最終的な手続きを行うことが条件となっている。
まず加Canada Nickel社が開発するCrawfordニッケルプロジェクトの電化及び電力網の整備の調査に関して最大6.8mC$が提供される。その内、同プロジェクトをON州の電力網に接続する送電線の整備に最大2.4mC$が、同プロジェクトの電化計画に関する調査の実施に最大4.4mC$が割り当てられる。
また加Magna Mining社のShakespeareニッケル・銅プロジェクト及びCrean Hillニッケル・銅プロジェクトへのクリーン電力の供給と、Shakespeareプロジェクトを高速道路網に接続するための事前事業の支援に、最大1.6mC$が提供される。
・「先住民天然資源パートナーシップ」(Indigenous Natural Resource Partnerships)
同プログラムを通じて、ファースト・ネーションの法人企業Giyak Mishkawzid Shkagmikwe社とTaighwenini Technical Services社がドリルリグ2台を購入できるよう、2.7mC$を提供することが発表された。ファースト・ネーションズのトレーニングの機会やクリーン経済への参画を支援するためにリースされ、Valeや豪Thiess社、全米鉄鋼労働組合(USW)と地元のファースト・ネーションズの共同プロジェクトである、ValeのON州Stobie露天掘りニッケル・銅プロジェクトへの先住民族の参画を支援するものである。なおStobieプロジェクトは2017年に操業を終了したStobie鉱山の延長線上にあり、ニッケルと銅の初期生産目標は300千tで、2025年までに1.5百万t/年に増産させ、2027年または2028年まで継続される予定である。
・「重要鉱物戦略」(Canadian Critical Minerals Strategy)
カナダの重要鉱物戦略の一環として、重要鉱物セクターにおける16のプロジェクトに対し5.1mC$以上を提供することが発表された。
まず重要鉱物地球科学データイニシアチブ(Critical Minerals Geoscience Data Initiative)の下、重要なデータへのアクセスを強化して重要鉱物資源の地質的なポテンシャルに関する新たな考察を生み出すことを目的に、プロジェクト10件の支援に4.1mC$以上が提供される。
またグローバルパートナーシップ・イニシアチブ(Global Partnerships Initiative)の下、重要鉱物分野におけるカナダの二国間コミットメントやエンゲージメントを強化するため、プロジェクト6件の支援に約1mC$が提供される。


