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鉱種:
2024年10月28日 バンクーバー 五十畑樹里

加:Teck Resources社、銅生産量ガイダンスを下方修正

 2024年10月23日付けで、加Teck Resources社は2024年第3四半期決算を発表した。その中で、2024年の銅生産量ガイダンスを、前回公表した435~500千t/年から420~455千t/年に下方修正した。2024年7月、鉱石品位低下のため既に生産量ガイダンスを前回比で7%減らしていた。
 今回の下方修正は、加BC州のHighland Valleyプロジェクトにおいて、労働力の確保と新型運搬トラックの自動走行システムの問題で、Lornexピットでの採掘が遅れたためとされている。この問題はほぼ解決され、2024年第4四半期には同ピットからより多くの鉱石を処理できる見込みと発表している。
 また、チリQuebrada Blanca 2(以下、QB2)プロジェクトについても、2024年の生産量ガイダンスを205千t/年(前回比6%減)に引き下げた。2025年見通しは、設備の信頼性や鉱石回収率に関する課題のため240~280千tとした。QB2の問題の多くは、主にQB2での鉱石処理と、最終的な金属回収率にある。Jonathan Price CEOは、QB2プロジェクトの生産状況について、処理量の進歩には満足しているが、回収率については「非常に未完成だ」と述べた。

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