閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
グラファイト スカンジウム 亜鉛 ガリウム アルミニウム/ボーキサイト その他 コバルト レアアース/希土類 ニッケル リチウム リン
2024年11月7日 シドニー Whatmore康子

豪:NSW州政府、クリティカルミネラル及びハイテク金属に関する戦略の最新版「Critical Minerals and High-Tech Metals Strategy 2024-35」を発表

 2024年10月18日付けのメディアリリースで、NSW州政府はクリティカルミネラルとハイテク金属の最新戦略「Critical Minerals and High-Tech Metals Strategy 2024-35」を発表した。同戦略の対象となる鉱物は、豪連邦政府が「金属、非金属に関わらず、現代のテクノロジー、経済、国家安全にとって不可欠であり、サプライチェーンの途絶が起こりやすい物質」と定義して豪州のクリティカルミネラルに指定するリチウム、ニッケル、コバルト、ガリウム、グラファイトなどの31鉱種と、「豪州の戦略的パートナー国家において需要のある物質」と定義するアルミニウム、リン、錫、銅、亜鉛の5鉱種、NSW州政府が独自に戦略的物質に指定する銀である。NSW州政府はこれらの鉱種のうち、NSW州に賦存するのはクリティカルミネラルが21鉱種、戦略的物質がリンを除く5鉱種であるとし、同戦略においてはこれらの鉱種のうちレアアース、スカンジウム、銅、銀、コバルトの5鉱種を特に重要視するとしている。NSW州政府は同戦略において、戦略的な柱として「探鉱の奨励」、「生産の奨励」、「サプライチェーンの確立」、「スキル開発」、「コミュニティとの連携」の6項目を設定し、これらの各柱で定めるアクションを2024~2035年に実施する。

ページトップへ