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2024年11月11日 バンクーバー 五十畑樹里

加:MB州政府、重要鉱物戦略を発表

 2024年11月4日付けのプレスリリースによると、MB州政府は重要鉱物戦略“Securing Our Critical Mineral Future”を発表した。同州には連邦政府により重要鉱物と指定されている34鉱種のうち30鉱種が存在する。同戦略では同州への投資を誘致し、質の高い雇用を創出することを目的としている。主な取り組みとして、重要鉱物局(Critical Mineral Office)の設置や優先度の高い地域インフラプロジェクトへの投資、鉱業において先住民族とのパートナーシップを通じた収益分配モデルの開発などがある。
 また同州政府は重要鉱物セクターの成長と雇用を促進するため、Manitoba鉱物開発基金(Manitoba Mineral Development Fund)を通じて最大2mC$の補助金を追加で提供することを発表した。同ファンドは同州の商工会議所が管理し、先住民とのパートナーシップの構築や地域社会における雇用の増加、同州北部への投資の活性化を目的として、経済開発と採掘プロジェクトに対してプロジェクトあたり最大300kC$の助成を戦略的に行っている。2020年以降、プロジェクト90件に14.7mC$が提供され、民間部門から128mC$以上の資金が調達されるとともに660人以上の雇用が創出され、128のコミュニティ及び先住民のパートナーシップが締結された。
 さらに同州政府はManitoba鉱業協会(Mining Association of Manitoba Inc.)と提携し、初期探査に関するガイドラインの改訂と近代化も進めている。このガイドラインは州内での初期探査事業に関して明確な方向性を示すもので、環境及び業界の最高基準に沿って初期探査を計画する企業の支援を目的としており、探査プロジェクトを評価する規制当局や先住民コミュニティにとって参考ツールになるという。

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