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エルサルバドル:Bukele大統領、金属鉱業禁止法の撤廃を示唆、鉱物資源の活用を主張
2024年11月27日、Bukele大統領は自身のXアカウントにて、エルサルバドルが世界で唯一鉱業活動を全面的に禁止している現状を批判し、鉱業は経済・社会発展のために利用が可能と主張した。
同国では2017年3月、環境保護を目的に世界初となる金属鉱業禁止法が制定された。これに対しBukele大統領は自身のXアカウント上で「ばかげている」と批判した。また、過去の探鉱により約50百万ozの金が確認されており、現価で132bUS$相当と、エルサルバドルのGDPの380%にのぼり、潜在的資源量も合わせると最大で8,800%に相当すると試算している。Bukele大統領は、鉱業を通して全国的なインフラ整備に投資し、地域経済の発展を後押しすることで同国を変えることが可能であると述べ、「これら全ては環境に配慮し、近代的かつ持続可能な採掘により実現できる」と主張した。
なお、金属鉱業禁止法の撤廃に関連するとされる動きは以前からみられており、政府は2023年の予算案に同法の見直しにかかる費用として4.5mUS$を盛り込んでいた。改正の可能性について公開討論を行うことなく予算に計上されたことで、当時環境活動家からはその不透明性を指摘する声が上がっていた。


