豪：Green Critical Minerals社、超高密度グラファイト製造技術の商業化計画においてNSW州にパイロット工場を建設へ

　2024年11月28日、豪Green Critical Minerals社は、NSW州で超高密度（Very High Density：VHD）グラファイト製造技術の商業化計画においてNSW州にパイロット工場を建設することを、同社の上場する豪州証券取引所（ASX）で発表した。同技術はNew South Wales大学のCharles Sorrell教授が考案した特許技術であり、同社は2024年10月に同教授から取得した。同社によると、同技術を用いて製造されるVHDグラファイトは熱伝導率が617W/m.kと非常に高く、電気抵抗率も1.2µΩ·mとこれまでに製造されたグラファイトの中でも最も低い部類に入るため、熱伝導率の高さの面では太陽熱システムや原子炉、電気抵抗率の低さの面ではバッテリー電極や蓄電池などの材料に適しているとされている。同社は2024年12月に同パイロット工場の建設を開始する予定である。