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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2024年12月5日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦財務省、Northern Minerals社に中国系企業が保有する株式の持株率が外国投資法に抵触していないかを調査中

 2024年12月2日付けの地元メディアによると、豪連邦財務省は、中国系企業が豪Northern Minerals社に保有する株式の持株率が豪連邦外国投資法に抵触していないかを調査している。同社はWA州Browns Range重希土類プロジェクトを実施しており、同プロジェクトでは豪Iluka Resources社の同州Eneabbaレアアース精錬事業にレアアース精鉱を給鉱する戦略的パートナーシップを2022年10月にIluka社と締結している。Northern Minerals社の株式を保有する中国系企業は香港拠点のQogir Trading & Service社とHong Kong Ying Tak社の2社で、株式保有率は両社とも約8.4%である。これら2社のうちQogir社は2024年4月に10,000HK$(約1,970A$)で香港での会社登録を行った会社で、Northern Minerals社によると現在この会社は連絡が取れない状態である。また、Hong Kong Ying Tak社は、かつてNorthern Minerals社の株主であったシンガポール拠点のファンドYuxiao Fund社が豪連邦Jim Chalmers大臣から外国投資法に抵触するという理由で売却を2023年6月に命じられた株式を取得した会社である。Yuxiao社は2023年2月にも、Northern Minerals社の持株率を約10%から19.9%に増量する申請を豪州外国投資審査委員会(FIRB)に行っているが却下されている(2023年3月8日付 ニュース・フラッシュ:豪連邦政府、シンガポール拠点のファンドYuxiao Fund社によるNorthern Mineral社の持株増量を却下参照)。

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