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2024年12月9日 リマ 初谷和則

コロンビア:環境省、Santurbán山地に一時自然保護区を設定予定、鉱業協会は懸念を表明

 2024年11月27日付け環境省の発表や現地報道によると、Muhamad環境大臣は記者会見で、Santurbán山地に再生可能天然資源の一時保護区を設定する決議案を発表した。本案は20暦日間(~2024年12月16日)パブリックコメントを受け付ける。
 保護区は2年間有効で、Santurbán山地西側の75,357haに設定され、Santander県の7市(Matanza、Suratá、California、Vetas、Bucaramanga、Charta、Tona)にまたがる。Alto Lebrija川流域とCáchira del Sur川流域の生物多様性や水資源調整能力を保護するための予防原則に基づいた一時的措置である。
 この決議が発行されると、新たな鉱業権付与は認められない。一方、California市とVetas市における鉱業の伝統を認めているため、これらの自治体の手工業的採掘従事者の正式な活動に影響を与えるものではないとする。
 2024年11月28日付け現地報道によると、コロンビア鉱業協会(ACM)は本決議案に対して懸念を表明、「住民参加のプロセスや技術的な厳密性がない、採掘に関して国務院が発行したガイドラインに違反している」とし、さらに新規鉱山開発や現在進行中のプロジェクトに対するライセンスを制限することとなり、法的・経済的な不確実性を生じさせると指摘した。

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