ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他
メキシコ:法改正による不確実性が鉱業生産に影響、2024年第3四半期中銀報告
2024年12月16日付け業界紙によると、メキシコ中央銀行は、同月13日に発表 した2024年第3四半期地域経済レポートの中で、国内の鉱業生産が停滞している状況を報告した。
同レポートによれば、昨今の金属市況が好調にも関わらず、鉱業生産指数(石油を除く)は伸び悩んでおり、主に鉱業法改正による不確実性がその要因と報告された。また、露天採掘の事実上の禁止や鉱業権の新規発行凍結、水利用の制限や廃滓処理プラント建設に係る許認可審査の遅れについても指摘された。
メキシコでは、Andrés Manuel López Obrador(AMLO)前大統領が就任した2018年以降、新規鉱業権の付与凍結が継続しており、各種手続きの遅延と相まって国内鉱業の業績を悪化させ続けている。また、2023年には鉱業法改正により、探鉱権が経済省所管のメキシコ地質サービス庁(SGM)に独占的に与えられたことが民間の参入を複雑にしている。
なお、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)は、2025年の鉱業投資額が対前年比20%以上減少し3,800mUS$になると予測している。また、探鉱投資額予測は2024年に500mUS$、2025年には400mUS$に落ち込むとの見通しを発表している。