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- 鉱種:
- グラファイト 鉄鉱石 タンタル リチウム
豪:WA州政府、投資誘致基金「Investment Attraction Fund」から合計34mA$の助成金を脱炭素と関連する鉱業プロジェクトの3件に給付へ
2025年1月14日付けのメディアリリースでWA州政府は、同政府の投資誘致基金「Investment Attraction Fund」から合計34mA$の助成金を、脱炭素と関連する鉱業プロジェクト3件に給付することを発表した。これらの助成金は、同基金のうちでWA州の温室効果ガス(GHG)排出の大幅削減に貢献するプロジェクトを対象とする「New Energies Industries Stream」から支出される。同政府が今回この助成金を給付するプロジェクトと給付額は以下のとおり:
- 豪Pilbara Minerals社がWA州Pilgangooraリチウム・タンタル鉱山で製造テクノロジー企業豪Calix社と共同実施するリン酸リチウム塩製造の実証JVに15mA$を給付。同プロジェクトは建設費用が104.9mA$と試算され、豪連邦政府から2022年5月に製造業助成イニシアティブ「Modern Manufacturing Initiative(MMI)」を通じて20mA$の助成金が給付されたが、2024年10月にリチウム価格下落を背景に一時停止とされていた。
- 韓POSCO社が豪Port Hedland Iron社と共同実施するWA州Port HedlandグリーンスチールプロジェクトStage 1に15mA$を給付。Stage 1では、Port Hedland港の南西10kmに位置する工業区画Boodarie Strategic Industrial Area(BSIA)で、直接還元鉄(DRI)を圧縮及び成型(ブリケット化)したHot Briquette Iron(HBI)やHBIの材料となる鉄鉱石ペレットを生産する施設が建設される。
- 豪International Graphite社がWA州Collieで進める電池負極材向け微粉状グラファイト工場の建設計画に4mA$を給付。WA州政府は2024年5月にも、同計画に6.5mA$の助成金を助成制度「Collie Industrial Transition Fund(CITF)」から支出している。


