ペルー：小規模・零細鉱業法案作成グループにインフォーマル団体が参加、鉱業石油エネルギー協会は離脱

　2025年1月10日付け現地報道によると、既存の鉱業合法化制度に替わる小規模・零細鉱業法（MAPE法）の法案審議を担う国会エネルギー鉱山委員会のワーキンググループに、小規模零細鉱業連盟（CONFEMIN）等のインフォーマル鉱業団体関係者が数多く参加する一方で、正規の業界団体である鉱業石油エネルギー協会（SNMPE）が中立的な作業プロセスの不在を理由に本グループを離脱し、同法案の行方に懸念が広がっている。
　ワーキンググループ参加者の多くが要件不備により鉱業合法化登録（REINFO）の資格停止中のインフォーマル業者である中、MAPE法案には（鉱業権者が既に存在する）休眠鉱区でMAPE業者による鉱物採掘を可能とするための手続きや権利のほか、爆薬の購入や利用に係る特例制度の導入等を盛り込むことが提案されており、鉱業セクターにおける既存の法的安定性を揺るがす可能性があることが指摘されている。