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2025年1月24日 リマ 初谷和則

ペルー:違法鉱業関連グループ、Minera Poderosa社送電塔を連続爆破

 2025年1月12~16日付け現地報道によると、同月12日と16日にLa Libertad州Pataz郡でMinera Poderosa社の送電塔の爆破が発生した。この4年間で16件の送電塔爆破が起きている。
 12日には、爆破を行った違法鉱業グループが別の違法グループの坑道に侵入し、両グループの衝突により坑口の崩落が発生して17名が坑内に閉じ込められた。こうした状況の中、Adrianzén首相はPataz郡における警察駐在所の建設を発表した。
 鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)は、Pataz郡では非常事態宣言にも関わらず違法鉱業や犯罪組織は無制限状態で活動しており、同宣言は失敗状態にあると指摘、政府に対して早急に国民や合法企業の安全を保証するための措置を講じ、国のより有効的な介入や捜査により犯罪組織のリーダーを特定・逮捕するよう要請する声明を発表した。また違法鉱業に関しては金融・税務監査等による金の出所の確認を常時実施するべきだと指摘したほか、現在国会エネルギー鉱山委員会で小規模・零細鉱業法(MAPE法)が(非業法鉱業団体の参加により)偏向的に審議されていることに懸念を表明した。

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