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豪:中国政府がリチウム下流工程技術の輸出規制を検討か、WA州のKwinana、Kemerton水酸化リチウム工場にも影響のおそれ
2025年2月3日付けの地元メディアによると、中国政府が現在、リチウム下流工程に関する専門技術や設備の輸出に規制を設けることを検討しており、この規制が実施されれば豪州のリチウム下流事業にも影響が及ぶ恐れが生じる。英Londonと豪Sydneyを拠点とする国際弁護士事務所Herbert Smith Freehillsは、リチウム下流工程の技術輸出が規制されれば、中国の法律においては「技術輸出」の定義が広いことからも、中国企業と他国企業が実施するリチウム下流事業のJVやライセンス契約、専門サービス、その他の相互協力の全てが中国当局の認可を得る必要性が生じるのではと予測している。同メディアはこの予測に基づき、WA州で米Albemarle社が操業するKemertonや中Tianqi Lithium社(天斉リチウム業股份有限公司)と豪IGO社が権益比率51%、49%で操業するKwinana水酸化リチウム工場等が、中国の下流工程技術に依存する側面があるため操業が減速するなど何らかの影響を受けるのではと予測している。一方、これらの3社は中国の技術輸出の規制に関してはコメントを避けたと同メディアは報じている。


