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豪:Wyloo社、WA州Kambaldaニッケル鉱山でカナダの脱炭素テクノロジー企業ARCA社と尾鉱を利用した大気中CO2除去の試験を開始
2025年2月18日付けの地元メディアによると、豪Wyloo社がWA州Kambaldaニッケル鉱山で、カナダの脱炭素テクノロジー企業ARCA社と共同で尾鉱を利用した大気中CO2除去の試験を開始した。この技術は、超苦鉄質岩がCO2と化学反応を起こして炭酸塩鉱物を生成する性質を利用してARCA社が開発した特許技術である。この技術の仕組みは、尾鉱などに含まれる超苦鉄質岩にマイクロ放射線を当てて岩石の鉱物構造を破壊しマグネシウムなどCO2と化学反応を起こす元素を放出させ、炭酸塩鉱物の生成の速度を高める、すなわちCO2の除去を早めるというものである。ARCA社は、同技術が「個体である炭酸塩鉱物を生成することで尾鉱のスラリーを固定」「尾鉱からの金属回収」「炭素除去クレジットの創出」という可能性を鉱業にもたらすとしている。


