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2025年3月5日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:2024年の外国直接投資流入額、対前年比56%減少

 2025年2月28日付け業界紙報道によると、メキシコの鉱業部門に対する2024年の海外直接投資(FDI)流入額は前年の3,461mUS$から56%減少し、1,525mUS$となった。なお、2024年のFDI流入総額は過去最大の36,872mUS$に達したものの、鉱業部門(石油・ガスを含む)がこれに占める割合は2023年の10%から2024年は4%に落ち込んだ。これらの値は、経済省が速報値として発表した情報に基づいている。
 業界紙は投資額減少の主な要因として、前政権下での鉱業部門に対する規制強化にあると指摘する。2024年2月には、露天採掘禁止を目的とする憲法改正法案が提出され、その後下院で審議が進められていた。なお、報道によれば、Sheinbaum大統領は自身の就任後にこの法案を撤回した。それでもなお、前政権が進めた改正により新規鉱業権付与は凍結された状態が続いており、このことが投資意欲の減退を招いているとみられている。

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