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ボリビア:Mutún製鉄コンビナート、開所
2025年2月24日付け現地報道によると、Arce大統領は、Mutún製鉄コンビナート(Complejo Siderúrgico del Mutún)を開所した。同大統領は、夢が現実になったとした上で、現政権こそがMutúnの産業化を実現、Santa Cruzに対する義務を果たしていると強調し、この施設によりボリビアが鉄鋼輸入量を50%削減できるとした。また、今後生産量を倍増させ、輸出できる余剰を生み出すべくMutún製鉄プロジェクトの第2フェーズを実施する予定と発表した。
同大統領によれば、世界最大級の鉄の埋蔵量があるCerro Mutún鉄鉱石鉱床は、1848年にフランスの古生物学者によって発見され、1956年に探査が始まり、2005年にMutún製鉄会社(Empresa Siderúrgica del Mutún、ESM)が設立された。この開発には周辺住民からの大きな期待が長く寄せられていたが、実質的な進歩は見られなかった。同大統領は、Alvarado ESM社長の功績を強調し、第2フェーズを同社長に託すとした。
本製鉄コンビナートは中Sinosteel Equipment & Engineering社(中鋼国際工程技術股分有限公司)が建設、546mUS$の投資により、約42haの敷地に7プラント(選鉱プラント、ペレット化プラント、直接還元プラント、製鋼プラント、圧延プラント、発電プラント、補助プラント)を有する。ESMによれば、直接還元プラントの建設のみが未完成で、2025年中に完了が予定されている。
同大統領によれば、第1フェーズでは200千t/年の鉄鋼が生産される予定で、数か月後には製品の利益によって建設コストの相殺が見込まれている。
