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豪:WA州政府の与党労働党、バナジウム製品に対するロイヤルティを5%から2.5%に引き下げることを選挙公約に
2025年2月28日付けのメディアによると、WA州政府の与党労働党は2025年3月8日に行われるWA州選挙の公約として、バナジウム電池などバナジウム製品に対するロイヤルティを、現行の5%から2.5%に引き下げると発表した。同党は、バナジウム電解液などバナジウムの中流製品に対しても現行の非課税を維持すると公約した。鉱業探鉱企業協会(Association of Mining and Exploration Companies:AMEC)は「2021年以来バナジウム製品に対するロイヤルティ課税率引下げのキャンペーン活動を行ってきた。課税率の引き下げや非課税の維持は、バナジウムプロジェクトの投資誘致に対する支援となる」と述べた。これらの公約は、同党が2025年2月に発表したWA州の製造業や再生可能エネルギー産業などを対象とする産業支援計画「Made in WA」の一環である。同党は同計画において、Kalgoorlieで出力容量50MW、稼働時間最大10時間のバナジウム蓄電施設を建設して2029年までに操業開始するほか、民間企業との協業でバナジウム電解液とバッテリーの製造を開始する構想である。
