閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他
2025年3月19日 リマ 初谷和則

ペルー:専門家ら、中央準備銀行等によるMAPE由来の金の購入提案に反対を表明

 2025年3月12日付け現地報道によると、Salhuana国会議長が国立銀行(BN)や中央準備銀行(BCR)による小規模・零細鉱業(MAPE)由来の金の購入を提案したことに対して、鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)のGalvez元会長は反対を表明した。
 Galvez元会長は、Salhuana議長が長年違法鉱業の法的アドバイザーであったことを指摘し、本提案の目的は違法鉱業由来の金の洗浄であるとしたほか、BNやBCRは違法な金を購入するリスクを回避するためにも本件に関与すべきではないと意見した。一方で、合法化を達成した業者の金は、エネルギー鉱山省(MINEM)が提案するMAPE鉱業基金を介して購入が可能だとの考えを示した。
 さらに、現在必要なのは基金よりも合法化プロセスの達成をサポートする組織だとし、かつて存在した鉱業銀行のように、資金援助だけでなく弁護士や地質技師、鉱山技師等が技術的、法的に合法化を支援することが求められていると意見した。
 また、ペルー・チリ商工会議所のFisher会頭は、本件はくだらないポピュリスト的提案だとし、インフォーマル鉱業を食い止める政治的関心が欠如し、重要産業である鉱業が一部の勢力によりリスクに晒されることは遺憾だと述べた。

ページトップへ