ペルー：政府とBuenaventura社、Algarrobo多金属プロジェクトに係る契約を締結

　2025年3月25～26日付け現地報道によると、経済財務省は投資促進庁（PROINVERSION）を通じて、Buenaventura社との間で「Algarrobo水・鉱業プロジェクト鉱区譲渡オプション契約」を締結した。2024年末に本プロジェクトを落札したBuenaventura社は、本契約に基づき今後3年間5mUS$を投資し水インフラ建設や地域社会との合意形成等の第1フェーズを経た後、地質調査・探鉱の第2フェーズに移行する計画である。開発に至った場合の初期投資額は759mUS$、操業開始後10年間の操業経費は1,994mUS$を見込む。
　一方、同月21日にPalacios議員（無所属）を中心とする議員グループは、本プロジェクトが所在するPiura州Piura郡Tambo Grande区を農業・産業エリアと宣言し鉱業活動を禁じることを目的とする法案を提出した。本法案についてLuna鉱山副大臣は、仮に承認されたとしても、既存のプロジェクトや権益には影響を与えないほか、本事業は国が推進するプロジェクトであり優先度が高いため中止に至ることはないとの考えを示した。