スイス：Glencore、2024年決算を公表

　2025年2月19日付けのプレスリリースによると、Glencoreは2024年決算の速報値を公表した。2024年通期の収益は前年比6％増の230,944mUS$（前年217,829mUS$）である一方、調整後EBITDAは前年比16％減の14,358mUS$（前年17,102mUS$）、株主に帰属する純損失は同138％減の1,634mUS$（前年4,280mUS$）であった。また、純負債は同127％増の11.2mUS$（前年期末4.9mUS$）に増加したほか、1株あたり0.10C$の現金配当及び1bC$の自社株買い戻しを推奨することで、総額2.2bC$の株主還元を実施する。金属・鉱物部門は好調だったものの、エネルギー用石炭価格の下落など、エネルギー市場において過去数年にわたってみられた高いボラティリティが正常化したことにより、利益が相殺された。
　同社のGary Nagle最高経営責任者は、「2024年は当社にとって事業面で好調な年であり、工業用資産は当初の予測範囲内で通年の生産数を達成し、2024年7月からのElk Valley Resources社の製鉄用石炭の数量増加と合わせ、銅換算数量は前年比で約4％増加した。また、当社の産業及びマーケティング事業における多角的なビジネスモデルの強さは、さまざまなビジネス環境においてその実力を発揮しており、マクロ経済環境をうまく乗り切るための強固な基盤を築き、将来的にも優位な立場を確保できると考える」とコメントしている。