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2025年4月16日 ロンドン ボネット佳林

フィンランド:Betolar社、フィンランドとEUの重要・戦略的原材料の自給自足を強化

 2025年4月8日付けのプレスリリースによると、フィンランドBetlar社は、廃棄物から金属を分離すると同時に、グリーンセメント(低炭素バインダー)を製造する技術を開発したと発表した。未利用スラグや鉱山の尾鉱には重要金属が大量に含まれている可能性があり、本技術により、それらを非常に高い回収率で取り出すことが可能となる。また、金属の分離後に残ったスラグについても、グリーンセメントに加工し再利用することができる。これにより、金属産業で発生する年間500百万tの未利用スラグの処理が、同社の技術でまかなえることになり、金属の歩留まりを向上させ、廃棄物を削減し、環境リスクを最小限に抑えることで、採鉱および金属業界をはじめとするその他の業界に大きな付加価値を提供する。
 同社のTuija Kalpala氏は、「鉱石の探査と鉱山の設立には、時間や費用、環境への負担が嵩むが、当社の新技術は、迅速で費用対効果が高く、環境状態の改善にもつながることから、重要鉱物の生産量増加への解決策となりうる」と述べている。

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