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米・メキシコ:米USAC、Maderoアンチモン製錬所の稼働再開
2025年4月21日付け業界紙報道によれば、United States Antimony Corporation(以下、USAC)は、Coahuila州に保有するMaderoアンチモン製錬所の操業を再開した。
USACは、メキシコ国内に保有する資産の財務実績やキャッシュフロー赤字、アンチモン価格等を理由に、2024年3月にMadero製錬所を閉鎖していた。稼働再開は約1年ぶりとなる。2025年末までに約200t/月の生産を目指す。
2024年12月3日 、中国は国家安全保障上の懸念を理由に、ガリウム、ゲルマニウム、アンチモンの対米輸出を停止すると発表した。この厳しい輸出制限を受けアンチモン価格が高騰し、世界のサプライチェーンに混乱が生じている。中国は2023年に、世界のアンチモン供給量のほぼ5割を生産した。
Trump米大統領は、アンチモンを含む重要鉱物の国内生産拡大を推進することで、中国がほぼ全面的に占める重要鉱物のシェアを相殺することを目指している。
