ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他 コバルト ニッケル リチウム
豪:与党労働党、クリティカルミネラルの戦略的備蓄制度の構想を示す
2025年4月23日付の地元メディアによると、豪連邦政府与党である労働党は、2025年5月3日に予定される連邦選挙に向けた公約として、クリティカルミネラル(重要鉱物)の戦略的備蓄制度「Critical Minerals Strategic Reserve」(2025年4月9日付 ニュース・フラッシュ:連邦政府、クリティカルミネラル戦略的留保政策の実施意向を示す参照)の具体的構想を示した。豪連邦Anthony Albanese首相は、同制度において労働党政権が少なくとも1.2bA$を支出し、豪州の鉱業企業からリチウム、ニッケル、コバルトなどの重要鉱物をオフテイク契約に基づいて購入・備蓄し、その一部を豪州の戦略的パートナー国に再販することを検討している。同メディアによれば、豪連邦政府と米国政府は過去数週間にわたり、本制度の構想についての協議を進めてきたという。また同首相は、当該制度が2025年4月2日に米国政府が豪州を含む各国・各地域に対して発動した関税措置への対応であるとともに、重要鉱物関連プロジェクトの初期段階における不確実性を低減し、着実な進行を支援するものであると述べている。
