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豪:Fortescue社、WA州Iron Bridge磁鉄鉱鉱山の生産量が2027/28年度に22百万t/年となる見通し
豪Fortescue社は、2025年5月22日付けの豪州証券取引所(ASX)リリースにおいて、WA州のIron Bridge磁鉄鉱鉱山が2027/28年度には定格生産能力(nameplate capacity)である年間22百万tに到達する見通しであることを発表した。同鉱山は、Fortescue社が69%、台湾のFormosa Plastics(台塑)社が31%の権益を保有するジョイントベンチャー(JV)であり、2025/26年度の生産量は年間10〜12百万tと予測されている。同鉱山では、低品位の磁鉄鉱をエネルギー集約型の処理によりFe品位67%の精鉱に選鉱し、これをスラリー状にして全長135kmのパイプラインでWA州Port Hedland港まで輸送、同港の施設で脱水処理を行った上で海外に出荷する。一方、同日付の地元メディア報道によると、同鉱山はコスト超過およびエンジニアリング上の遅延に直面しており、定格生産能力の達成時期も当初の予定から約5年の遅れが生じているという。また、建設開始当初の2019年時点では、総建設コストは2.6bUS$と試算されていたが、水供給用の高圧パイプラインに不具合が生じたことなどを受け、現在では3.9bUS$にまで増加したとされている。
