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豪:豪州の四半期探鉱費用、2025年1~3月期は643.52mA$と過去4年間で最低水準額
会計事務所BDOが2025年6月8日に発表した豪州の探鉱に関する報告書によると、2025年1~3月期における豪州の四半期探鉱費用は643.52mA$となり、前期比19%減と大幅に減少した。これは、BDOが探鉱費用に関するリサーチを開始した2021年4~6月期以来の最低額である。豪州では2010年代後半以降、エネルギー転換に不可欠な金属を求めて探鉱ブームが続いていた。2016年1~3月期には267mA$であった探鉱支出は、2022年7~9月期には1.07bA$にまで拡大していた。今期において10mA$以上の資金調達に成功した企業数は26社にとどまり、前期の57社から半数以下に減少した。なかでも、リチウムやニッケルは市場の供給過剰により価格が急落しており、新規探鉱案件に対する資金調達が一層困難となっている。鉱種別の10mA$以上の資金調達総額を見ると、金関連が例外的に好調で、前年同期比2倍以上の621.22mA$となり、続いて銅・金が122.40mA$、銀が119.86mA$となった。一方、リチウムは前期比65%減の68.95mA$にとどまった。BDOは、金の資金調達額が急増した背景として、金が「安全資産」として認識されていることを挙げている。
