豪：Mineral Resources社がWA州Yilgarn Hubの鉄鉱石資産を売却、売却額は「極めて安価」との報道

　豪Mineral Resources（MinRes）社は、2025年6月30日付けのメディアリリースにおいて、WA州Yilgarn Hubの鉄鉱石資産を、新設の豪州法人Yilgarn Iron Investments（YII）社へ売却したことを発表した。売却の背景には、220kmにわたって分散する5つの鉱山における鉱量の枯渇や、新たな資源開発に要する多大な資本・時間的コストがあると、同日付の地元メディアは報じている。また、MinRes社は売却額を公表していないものの、同メディアによれば「売却額は極めて安価」であったとされる。今回の売却により、YII社はYilgarn Hubの全権益に加え、土地保有権、関連する認可・ライセンス・各種権利、さらには固定資産の全てを取得した。MinRes社は2024年末をもってYilgarn Hubからの鉄鉱石輸出を終了しており（2025年1月14日付 ニュース・フラッシュ：Mineral Resources社、WA州Yilgarn地域の鉄鉱石事業を終了参照）、同年中には段階的な操業縮小を進めるなかで、約800人の従業員を社内の他部門へと再配置していた。一方で、MinRes社はYilgarn Hub内の鉱区における金およびリチウムの鉱物権については、引き続き保持する方針であると述べている。