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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2025年9月5日 シドニー Whatmore康子

豪:WA州環境保護局、韓POSCO社のPort Hedlandグリーンスチールプロジェクトを認可-還元剤としての天然ガス使用を容認

 2025年8月31日付けの地元メディア報道によれば、WA州環境保護局(EPA)は同月17日、韓国POSCO社がWA州Port Hedland近郊で進めるグリーンスチールプロジェクトを認可した。この計画は、Port Hedland南西約10kmに位置するBoodarie戦略産業地区(BSIA)に立地し、天然ガスを用いて鉄鉱石から直接還元鉄(DRI)を製造するプロセスを採用するもので、さらに第三者による二酸化炭素回収・貯留(CCS)を通じた追加的な排出削減策も盛り込まれている。POSCO社はまた、本プロジェクトで段階的に水素を導入する計画を掲げており、2031年に還元剤の1%、2048年には90%を水素に切り替える方針だという。同社は年間2百万tのホットブリケットアイアン(HBI)と700千tの鉄鉱石ペレットを生産し、Port Hedland港から輸出する予定である。EPAはこのプロジェクトを「製鉄産業の脱炭素化に向けた戦略的ステップ」と位置付けている。

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