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2025年9月10日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦政府、重要鉱物の大型探査イニシアティブ「Resourcing Australia Prosperity(RAP)」において新たな詳細調査地域を公表

 2025年9月5日付けの地元メディア報道によれば、同政府の地質調査所 Geoscience Australia 主導で実施される重要鉱物(クリティカルミネラル)の大型探査イニシアティブ「Resourcing Australia’s Prosperity(RAP)」(2024年11月26日付 カレント・トピックス24-26:Critical Minerals Conference2024参加報告「3.探査」参照)において、今後10年間に詳細調査を実施するプロジェクト「Deep-dive」の対象としてQLD州のGeorgetown-Julia Creek地域を対象としていることを新たに公表した。「Deep-dive」の対象としては6地域が選定されており、そのうち2つについては既に具体的な地域名が公表されていた。同政府は、これらの地域を 重要鉱物や戦略的物質、さらにはクリーンエネルギー発電・送電・蓄電池・水素の地質貯蔵など、ネットゼロ移行に必要な資源の潜在性に基づくとともに、州・準州政府にとって戦略的に関心のある地域として位置付けている。この6地域のうち、同政府が具体的に地域名を公表しているのは以下の3地域である。

  • Georgetown–Julia Creek:QLD州に位置する。
  • Delamerian:NSW州・SA州・VIC州の州境に位置する。
  • Birrindudu:NT準州北西部およびWA州北東部に位置する。

 また同政府は、豪州の重要鉱物を「金属・非金属を問わず、現代のテクノロジー、経済、国家安全に不可欠であり、かつサプライチェーンの途絶が起こりやすい物質」と定義し、リチウムやニッケル、コバルトなど31鉱種を指定している。さらに戦略的物質については「豪州の戦略的パートナー国家で需要のある物質」と定義し、銅・ニッケル・アルミニウム・リン・錫・亜鉛の6鉱種を指定している。

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