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EU:欧州委員会、重要原材料供給確保に向けた戦略的プロジェクト第2回公募を開始
2025年9月25日付けの欧州委員会発表によると、重要原材料法(CRMA)に基づく戦略的プロジェクトの第2回公募が開始された。今回の発表は、スウェーデンKirunaにて、欧州委員会上級副委員長(繁栄・産業戦略担当)Stéphane Séjourné氏により行われ、第1回公募で選定された60件の成果を踏まえたものとなる。応募締切は2026年1月15日正午(CET)で、10月9日には申請希望者向けのオンライン情報セッションが開催された。
本公募は、EUのグリーン・デジタル移行、防衛・航空宇宙分野のレジリエンス強化に不可欠な重要原材料の供給確保を目的としており、域内生産の拡大、供給元の多様化、パートナー国との相互利益に基づく連携深化を通じて、EUの経済安全保障と戦略的自律性を高めることを目指す。認定対象となるプロジェクトは、供給安全保障への実質的な貢献、技術的な実現可能性、持続可能な実施体制を備えている必要があり、認定後は許認可の迅速化、資金調達や販売契約へのアクセス支援などの恩恵を受ける。
申請は、CRMA第7条に基づき、オンライン申請フォームを通じて提出される。締切後は、完全性チェック、評価報告書の作成、欧州重要原材料委員会による協議を経て、欧州委員会が認定可否を決定する。Séjourné上級副委員長は、「第1回公募を通じて、EU域内での採掘・精製・加工・リサイクルの可能性と、パートナー国との協力による供給多様化の道筋が示された。これは欧州の主権確立に向けた重要な一歩であり、今後は全17種の戦略的原材料を対象に、さらなるプロジェクトの応募を期待している」と述べた。


