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2025年10月20日 ロンドン 平田哲人

その他:ILZSGの鉛需給予測、2025年は91千t、2026年は102千tの供給過剰

 2025年10月9日及び10日、国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)がポルトガルLisbonで開催され、鉛の2025年及び2026年の需給予測について協議が行われた。その結果、鉛の需給バランスは、それぞれ91千t、102千tの供給過剰と予測した。
 供給面では、鉛鉱石生産量を2025年は対前年比0.7%増の4.57百万t、2026年は同2.2%増の4.67百万tと予測した。ボスニア・ヘルツェゴビナのVares鉱山の増産やアイルランドのTara鉱山の操業再開、ロシアのOzernoye鉱山の操業開始などを増産の要因として見込む。
 また、鉛地金生産量について、2025年は対前年比2%増の13.34百万t、2026年は同1%の13.47百万tと予測した。カナダ、ドイツ、インド、メキシコ、スウェーデン、ブラジルでの生産量の増加に加え、これらの国々での二次精錬の稼働開始を増加要因として見込む。
 需要面では、鉛地金消費量を2025年は対前年比%増の13.25百万t、2026年は同%の13.37百万tと予測した。米国内における電池生産量の増加等の要因を見込む。

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