ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- アンチモン フッ素/蛍石 スカンジウム インジウム ガリウム クロム その他 ゲルマニウム 錫 セシウム タングステン タンタル ニオブ ビスマス マンガン モリブデン
加:カナダ鉱業協会、連邦予算案で示された鉱業セクターへの支援に賛同
2025年11月4日に連邦政府は予算案を発表、それを受けてカナダ鉱業協会(Mining Association of Canada:MAC)は同予算案を称える内容のプレスリリースを配信した。それによると、本予算案はカナダの鉱業の競争力を強化し、重要鉱物セクターへの投資を加速させる多くの施策が含まれており、またMACからの複数の要請に直接的に応えているという。MACのGratton会長は、今回の予算案は2022年に発表された重要鉱物戦略に対する連邦政府のコミットメントを証明するものだと述べている(2022年12月14日付 ニュース・フラッシュ:連邦政府が重要鉱物戦略を発表参照)。
予算案では以下の施策が提案された。
- 2026年度からの5年間に渡り、2bC$を連邦天然資源省に配分して重要鉱物の主権に関する基金(Critical Minerals Sovereign Fund)を創設する。同基金は株式投資や融資保証、オフテイク契約を含め、重要鉱物プロジェクト及び企業に対し戦略的投資を行う。
- 2026年度からの4年間に渡り、371.8mC$を連邦天然資源省に配分してファースト&ラストマイル基金(First and Last Mile Fund)を創設する。同基金はバリューチェーンの上流及び中流セグメントにおける重要鉱物プロジェクトとサプライチェーンの開発を支援するもので、特に生産開始時期が近いプロジェクトにフォーカスする。同ファンドは重要鉱物インフラ基金(Critical Minerals Infrastructure Fund)を吸収し、既存の資金枠を活用して2029年度までに最大1.5bC$の補助金を提供する。また重要鉱物開発に関連するクリーンエネルギーや交通インフラプロジェクトへの支援も継続する。
- 生産性特別控除(Productivity Super-Deduction)を導入する。これは新たな資本投資全般を対象とした税制優遇措置を強化するもので、企業が新規資本投資で直ちに償却できる割合を拡大する。
- 防衛や半導体、エネルギー、クリーン技術に必要な12鉱種(ビスマス、セシウム、クロム、蛍石、ゲルマニウム、インジウム、マンガン、モリブデン、ニオブ、タンタル、錫、タングステン)を重要鉱物の探鉱費税額控除(Critical Mineral Exploration Tax Credit)の対象に追加する。
- クリーン技術への製造投資税額控除(Clean Technology Manufacturing Investment Tax Credit)の対象を拡大し、多金属の抽出及び加工を支援する。またアンチモン、インジウム、ガリウム、ゲルマニウム、スカンジウムを同税額控除の鉱種対象に追加する。
- カナダ輸出開発公社(Export Development Canada)が支援する事業の総額を2030年までに25bC$増加させる。これにより重要鉱物やエネルギー、クリーン技術、インフラ、防衛などカナダにとって戦略的重要分野における輸出拡大と貿易の拡大を支援する。
- 鉱物探鉱税額控除(Mineral Exploration Tax Credit)を2027年まで延長する。
- 国家建設プロジェクトのため、カナダインフラ銀行(Canada Infrastructure Bank)の資金を10bC$増額する。
- 連邦運輸省に1bC$を配分し、北極圏インフラファンド(Arctic Infrastructure Fund)を創設する。
- 2025年度から5年間で443mC$を連邦天然資源省及び連邦イノベーション・科学・経済開発省に配分し、革新的な重要鉱物処理技術の開発やカナダ重要鉱物プロジェクトに対する同盟国との共同投資を支援し、またカナダ及び同盟国の国家安全保障を強化するため重要鉱物備蓄メカニズムを構築する。


