ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- グラファイト タングステン ニッケル
加:連邦政府、迅速な許認可審査の対象となるプロジェクトを追加発表
2025年11月13日付けのプレスリリースによると、Carney連邦首相は迅速な許認可の対象として主要プロジェクト局(Major Projects Office:MPO)に付託する主要プロジェクトを発表した(2025年9月2日付 ニュース・フラッシュ:連邦政府、主要プロジェクトの許認可の迅速化を図るため事務局を新設、2025年9月16日付 ニュース・フラッシュ:連邦政府、迅速な許認可審査の対象となるプロジェクト5件を発表参照)。
まずMPOの検討対象となっていた、BC州北西府からYT準州にまたがる地域の「北西の重要鉱物・保全回廊(Northwest Critical Conservation Corridor)」がMPOに付託されるとともに、同地域から以下のプロジェクトが今回、MPOに付託されることとなった。
- 北部海岸の送電線(North Coast Transmission Line)(BC州北西部)
同プロジェクトでは西海岸沿いのコミュニティに対し、低コストでクリーンな電力と強化された通信網を提供するもので、また北西の重要鉱物・保全回廊と連結させる予定である。同プロジェクトの初期段階を支援するため、カナダインフラ銀行(Canada Infrastructure Bank)はBC Hydroに対し139.5mC$の融資を行う予定である。また同プロジェクトによりKsi Lisims LNGプロジェクトやゴールデン・トライアングル地域の重要鉱物プロジェクト等の新規プロジェクトの開発が可能となり、最大3百万t/年の排出量の削減が見込まれている。さらに同プロジェクトの一部であるYT・BC送電網接続計画(Yukon-B.C. Grid Connect)により、YT準州の孤立した電力網がBC州経由でカナダ送電網に接続され、YT準州のエネルギー安全保障が強化されるとともに北西の重要鉱物・保全回廊のコミュニティにクリーンな電力が供給される。 - Ksi Lisims LNGプロジェクト(BC州Pearse Island)
同プロジェクトはファースト・ネーションのNisga’a族が主導する。カナダ第2位の規模のLNG施設で、完全電化により世界のLNG事業の平均排出量と比べて排出量は94%低いと見込まれている。同プロジェクトには800kmに渡るPrince Rupert Gas Transmissionプロジェクト及び電力を供給する95kmの送電線も含まれている。
また重要鉱物の重要性が世界的に高まっていることを鑑み、以下の重要鉱物プロジェクトもMPOに付託された。
- 加Canada Nickel社Crawfordニッケルプロジェクト(ON州Timmins)
同プロジェクトは世界第2位のニッケル埋蔵量を誇るとともに排出量は世界平均と比べ90%も低く、ネットネガティブなカーボンフットプリントを達成する可能性もある。 - 加Nouveau Monde Graphite社Matawinieグラファイトプロジェクト(QC州Saint Michel des Saints)
同露天掘り鉱山プロジェクトは、同社が進めているQC州のBécancourバッテリー材料施設と統合される予定である。 - 加Northcliff Resources社Sissonタングステンプロジェクト(NB州Sisson Brook)
同プロジェクトにより国内及び同盟国の産業にタングステンが安定的に供給される可能性がある。
その他にも、以下のプロジェクトがMPOに付託された。
- Iqaluit Nukkiksautiit水力発電プロジェクト(NV準州Iqaluit)
同プロジェクトはNV準州初の、イヌイットが権益100%を保有する水力発電事業となる予定である。Iqaluitは輸入ディーゼル燃料に依存しているが、同プロジェクトにより北極圏において手頃で信頼性が高く、また排出量ゼロの電力が供給されることになる。


