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加:英Anglo American社と加Teck Resources社の株主、合併案を承認
2025年12月9日付けの現地報道によると、英Anglo American社と加Teck Resources社の合併案は両社の株主より承認された。Teck社の普通株式を保有するB株主(Class B)の89.7%、またAnglo社株主の99.2%が賛成票を投じたという。さらにAnglo社の株主は、社名を‶Anglo Teck”に変更することも承認した(2025年9月12日付 ニュース・フラッシュ:英Anglo American社と加Teck Resources社が対等合併による統合を発表参照)。
だがディールの成立には複数の規制当局の承認が必要であり、Anglo社は全ての規制手続きの完了には最大18か月かかる可能性があると述べている。またカナダに純利益をもたらさないと判断された場合、Joly連邦産業相は同ディールを阻止する権限を有する。同相が決定を行う時期について明確に示されていないが、連邦政府はGlencoreによるTeck社の石炭事業の買収審査において8か月間を要した。
Anglo社も連邦政府からの承認を得るため、グローバル本社をBC州Vancouverに移転することや多くの経営陣がカナダに拠点を移すなどの譲歩を行っているが、連邦政府にとって同ディールの承認は政治的困難を伴う。カナダでは過去に外国企業による大手の加鉱山企業の買収を容認しており、さらなる大手鉱山企業の損失は国際鉱業市場におけるカナダの影響力のさらなる低下を招く恐れがある。
また独占禁止法上の懸念から、今回のディールは欧州や日本、韓国、米国、チリ、中国の規制当局からの承認も必要となる。ディールが成立した場合、Anglo Teckは銅市場の5%弱を支配することになる。


