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ベースメタルの国際市場と需給動向(2006年3月)
3月のLME(London Metal Exchange)の月平均価格は銅が10か月連続で上昇し2.4%増の5,102.85US$/t、ニッケルは4か月ぶりに下降し0.5%減の14,897.39US$/t、亜鉛は8か月連続で上昇し8.9%増の2,416.91US$/tとなった。
銅は、3月に入り最初の1週間は下降傾向であったが、その後はLME在庫の低水準による需給タイト感及びGrasberg鉱山の供給障害懸念等に反応した投機資金の流入から、上昇を続け史上最高値を記録している。LME在庫は先月末に比べ増加しているものの依然低水準である。ニッケルは他の金属に比べて比較的落ち着いた動きとなっているが、投機資金の流入から他の金属に連動して依然高い水準である。亜鉛は自動車用メッキ鋼板等が好調で需要が増大している一方、鉱山生産・地金生産ともに増加しているものの、鉱石不足が深刻化している状況であり、LME在庫は減少しつづけている。価格はその影響を受け上昇を続け史上最高値を記録している。
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LEM月平均価格の推移
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2. 需給動向
| 2006年1月の需給動向 |
(出典:国際銅・ニッケル・鉛亜鉛研究会)
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2.1 銅
【需要】
2006年1月の世界消費は前年同月比2.5%減の1,357.9千tであった。国別では、3位のドイツで前年同月比14.3%増だったものの、最大消費国の中国が9.8%減、2位米国が5.5%減、4位日本が9.1%減、5位韓国が11.5%減と世界的な減少のため、全体として減少した。
直近の世界消費の推移としては2005年10月1,378千t、11月1,384千t、12月1,325千tと安定している。
【供給】
2006年1月の鉱山生産は前年同月比3.3%増の1,242.9千tであった。国別では、最大生産国のチリで前年同月比3.9%減、3位米国5.6%減となったものの、2位インドネシアが31.1%と大幅増、4位ペルーが9.3%増、5位豪州が7.1%増と世界的な増加のため、全体として増加した。直近の鉱山生産は2005年10月1,280千t、11月1,311千t、12月1,413千tと増加傾向にあったが、2006年に入り大幅に減少した。鉱山設備稼働率は2005月10月89.6%、11月94.5%。12月98.2%と増加していたが2006年1月には86.1%に急落した。
2006年1月の地金生産は前年同月比3.8%増の1,405.4千tであった。国別では、最大生産国のチリで3.8%減、4位米国が0.4%減となったものの、2位中国で前年同月比15.8%増、3位日本5.8%増、5位ロシア3.5%増等世界的な増加により、全体として増加した。直近の地金生産は2005年10月1,398千t、11月1,420千t、12月1,475千tと増加傾向にあったが、2006年に入り減少した。精錬所設備稼働率は2005月10月80.6%、11月84.4%。12月84.5%、2006年1月80.4%と比較的低い水準で推移している。
【需給バランス】
2006年1月の需給バランスは48千tの供給超過であった。2005年の10月以降供給超過の度合いが強まり12月には150千tの大幅供給超過を記録した。季節調整後の需給バランスでは10月45千t、11月50千t、12月38千t、2006年1月60千tと供給超過で推移している。LME在庫は3月31日現在121.9千tと前月末から約13千t増加している。
【価格】
4,848US$/tでスタートした3月のLME銅価格は、月前半は下降傾向、月後半は上昇傾向となった。3月3日に5,051US$/tまで上昇した後、3月8日に3月の最低値4,801US$/tまで下落した。その後は、ほぼ毎日上昇を続け、3月31日には史上最高値5,527.5US$/tで終了した。
2.2 ニッケル
【需要】
2006年1月の世界消費は前年同月比2.5%減の108.2千tであった。最大消費国の中国が9.6%増、3位アメリカが3.5%増となったものの、2位日本が14.8%減、4位ドイツが3.5%減、5位の韓国が11.1%減となり、全体では消費量が若干減少している。
【供給】
2006年1月の鉱山生産は前年同月比10.0%増の117.8千tであった。3位豪州が9.1%減、5位コロンビアが7.8%減となったが、最大生産国のロシアが2.2%増、2位カナダ32.5%と大幅増、4位インドネシア14.0%増、6位ニューカレドニア27.3%増と、世界的な増加傾向もあり、全体として増加した。
2006年1月の一次地金生産は、前年同月比1.6%増の111.3千tであった。最大生産国のロシアが0.9%増、3位カナダが17.1%増、4位豪州が1.9%増、5位中国が13.3%増となったが、2位日本が12.2%減となり、全体では生産量が若干減少している。
【需給バランス】
2006年1月の需給バランスは3,1千tの供給超過となった。昨年の供給過多の傾向が継続している。LMEの在庫量は、3月31日現在32.5千tと前月末から2,1千t減少している。
【価格】
14,785US$/tでスタートした3月のLMEニッケル価格は、3月3日に15,155US$/tに達した後は14,000US$/t台後半で推移し、3月の最低値は3月8日の14,525US$/tであった。3月23日以降は15,000US$/t台で推移し、3月31日には3月の最高値15,340US$/tで終了した。
2.3 亜鉛
【需要】
2006年1月の世界消費は前年同月比9.6%増の923.1千tであった。3位韓国が8.5%減、4位日本が5.5%減、6位ドイツが15.2%減となったが、最大消費国の中国が22.4%増、2位の米国が27.6%増、5位のインドが24.2%増となり全体として増加した。
【供給】
2006年1月の鉱山生産は前年同月比7.0%増の853.1千tであった。2位豪州が2.7%減、3位ペルーが0.9%減、5位カナダが17.2%減となったが、最大生産国の中国が30.0%と大幅増、4位の米国が17.9%増となり全体として増加した。
2006年1月の地金生産は前年同月比6.0%増の880.3千tであった。2位カナダが1.4%減、4位日本が5.2%減、5位スペイン前年同月とほぼ同値となったが、最大生産国の中国が26.5%と大幅増、3位韓国が7.4%増、5位インドが70.8%と大幅増となり全体として増加した。
【需給バランス】
2006年1月の需給バランスは42.8千tの供給不足となった。LME在庫量は3月31日現在285.1千tと前月末から約44.6千t減少している。
【価格】
2,301US$/tでスタートした3月のLME亜鉛価格は、月前半は下降傾向、月後半は上昇傾向となった。3月8日に3月の最低値2,170US$/tまで下落した後は、ほぼ毎日上昇を続け、3月31日には史上最高値2,690.5US$/tで終了した。



