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ベースメタルの国際市場と需給動向(2006年11月号)
1. 国際市場
11月のLME(London Metal Exchange)の月平均価格は、銅、ニッケルが前月から下降し、亜鉛は前月から上昇した。銅は4か月連続で下降し6.3%減の7,029US$/t、ニッケルは再び下降傾向に転じ1.8%減の32,114US$/t、亜鉛は5か月連続で上昇し14.6%増の4,382US$/tとなった。
銅は投資資金の流入もあり、月初から乱高下を繰り返していたが11月中旬以降は下降傾向となり終了した。
ニッケルについても引き続き投資資金の流入が活発であり、一旦下降傾向になったものの史上最高値を更新した。
亜鉛は需給のタイト感と投資資金の流入が再び進み11月を通じて乱高下を繰り返し史上最高値を更新して終了した。
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LME月平均価格の推移
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2. 需給動向
| 2006年1~9月の需給状況 |
(出典:国際銅・ニッケル・鉛亜鉛研究会)
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2.1 銅
【需要】
2006年1~9月の銅世界消費は前年同期比2.5%増の12,807千tであった。世界消費は6月1,438千t、7月1,437千t、8月1,348千t、9月1,460千tと推移している。国別では、最大消費国の中国が6.4%減、第2位米国が1.5%減、第5位韓国が3.6%減であったものの、第3位ドイツが25.9%と大幅増、第4位日本が5.9%増となり、全体として増加した。
【供給】
2006年1~9月の銅鉱山生産(金属純分、以下同様)は前年同期比で0.2%減の10,844千tであった。鉱山生産は6月1,237千t、7月1,240千t、8月1,212千t、9月1,183千t、と推移している。鉱山設備稼働率は6月88.8%、7月85.9%、8月83.6%、9月84.0%、と比較的低い水準で推移している。国別では、第4位豪州が3.1%減であったが、最大生産国のチリが0.3%増、第2位米国が3.1%増、第3位ペルーが4.4%増、第5位中国が15%増となり、全体として増加した。
2006年1~9月の地金生産は前年同期比5.9%増の12,888千tであった。地金生産は6月1,444千t、7月1,455千t、8月1,445千t、9月1,443千tと推移している。精錬所設備稼働率は6月84.9%、7月82.4%、8月81.5%、9月83.7%、と依然比較的低い水準で推移している。国別では、第2位チリで1.3%減であったが、最大生産国の中国で20.6%増、第3位日本10.4%増、第4位米国4.9%増、第5位ロシア2.0%増といった世界的な増加により、全体として増加した。
【需給バランス】
2006年1~9月の銅需給バランスは81千tの供給超過であった。6月6千t、7月18千t、8月97千tと供給超過であったが、9月には17千tの供給不足に転じている。季節調整後の需給バランスでは6月に48千tの供給超過、7月は7千tの供給不足、その後はほぼバランスしている。LME在庫は8月末に125千t、9月末現在では116千t、10月末131千t、11月末155千tと回復傾向にある。
【価格】
11月の銅価格は11月1日に7,295US$/tでスタートした後は月中旬まで下降傾向にあり、11月17日に6,671US$/tまで下落した。その後再び上昇し11月31日に6,936US$/tで終了した。
2.2 ニッケル
【需要】
ニッケルの1~9月の消費量は1,024千tで、前年同期比9.5%増となった。消費量第5位の韓国が5.3%減となったが、第1位中国が28.3%と大幅増、第2位日本が5.7%増、第3位米国が13.5%増、第4位ドイツが17.1%増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
【供給】
ニッケルの1~9月の鉱山生産は1,099千tで、前年同期比6.7%増となった。第5位のニューカレドニアが11.8%減となったが、第1位ロシアが2.9%増、第2位カナダが16.5%増、第3位豪州が1.9%増、第4位インドネシアが10.1%増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
ニッケルの1~9月の地金生産は995千tで、前年同期比3.6%増となった。第2位日本が8.2%減、第5位豪州が0.6%減となったが、第1位ロシアが0.9%増、第3位カナダが9.1%増、第4位中国が31%と大幅増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
【需給バランス】
1~9月ニッケル需給バランスは30千tの供給不足となった。ニッケルのLME在庫は回復傾向にあり、9月末には5.5千tと、10月末には7.0千t、11月末には6.7千tとなった。
【価格】
LMEニッケル価格は11月1日に32,605US$/tでスタートした後は11月中旬までは乱高下を繰り返しつつもやや下降傾向にあり、11月15日に29,995US$/tまで下落したが、その後乱高下を含む上昇傾向にあり11月30日に史上最高値を更新し、34,705US$/tとなった。
2.3 亜鉛
【需要】
2006年1~9月の世界消費は前年同期比で4.3%増の8,208千tであった。第3位日本が4.2%減、第5位の韓国が0.3%減となったが、最大消費国の中国が6.5%増、第2位米国が8.1%増、第4位ドイツが14.2%増となり全体として増加した。
【供給】
2006年1~9月の鉱山生産は、前年同期比で、1.6%増の7,696千tであった。第2位豪州が0.8%減、第3位ペルーが6.7%減、第4位米国が5.3%減、第5位カナダが8.0%減となったが、最大生産国の中国が8.8%増となり全体として増加した。
2006年1~9月の地金生産は、前年同期比で、3.7%増の7,904千tであった。第4位日本が7.9%減、第5位スペインが前年同期並となったが、最大生産国の中国が10.3%増、第2位カナダが11.7%増、第3位韓国が5.4%増となり全体として増加した。
【需給バランス】
2006年1~9月の需給バランスは304千tの供給不足となった。引き続き供給不足の傾向が継続しており、LME在庫量は2006年10月に前月から33千t減少して108千tとなり、11月に入ってからさらに22千t減少し、11月30日現在86千tと依然低い水準にある。
【価格】
11月の亜鉛LME価格は4,280US$/tでスタートしてからは、乱高下を繰り返し11月17日には4,110US$/tまで下落した。その後再び上昇し、11月24日に史上最高値の4,620US$/tまで達した後、11月30日に4,390US$/tで終了した。



