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ベースメタルの国際市場と需給動向(2007年12月号)
12月のLME(London Metal Exchange)の平均価格は、銅、ニッケル、亜鉛の全てが前月から下落した。
銅は2か月連続で下落し前月比5.4%減の6,588US$/t、ニッケルは2か月連続で下落し同15.1%減の25,992US$/t、亜鉛は2か月連続で下落し同7.4%減の2,353US$/tとなった。
銅は需給緩和のためLME在庫が回復傾向にあり下落が続いている。
ニッケルは供給超過により下落が続いている。
亜鉛はLME在庫が回復傾向にあり下落傾向が続いている。
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2. 需給動向
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2007年1~10月の需給状況(出典:国際銅・ニッケル・鉛亜鉛研究会)
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2.1 銅
【需要】
2007年1~10月の世界消費は前年同期比7.2%増の15,328千tであった。世界消費は7月1,518千t、8月1,453千t、9月1,517千t、10月1,529千tと推移している。国別では、2位米国が0.7%減、3位ドイツが2.0%減、4位日本が2.0%減、5位韓国が3.2%減だったものの、最大消費国の中国が35.7%と大幅増となり全体として増加した。
【供給】
2007年1~10月の鉱山生産(金属純分、以下同様)は前年同期比4.2%増の12,765千tであった。鉱山生産は7月1,267千t、8月1,238千t、9月1,277千t、10月1,317千tと推移している。鉱山設備稼働率は7月84.3%、8月82.2%、9月87.3%、10月86.9%と推移している。国別では、2位米国が1.8%減、5位豪州が2.8%減であったが、最大生産国のチリが4.6%増、3位ペルーが14.1%増、4位中国が5.2%増となり全体として増加した。
2007年1~10月の地金生産は前年同期比5.1%増の15,110千tであった。地金生産は7月1,499千t、8月1,505千t、9月1,538千t、10月1,580千tと推移している。精錬所設備稼働率は7月80.3%、8月80.5%、9月84.7%、10月83.9%と推移している。国別では、最大生産国の中国が16.3%増、2位チリが5.4%増、3位日本が4.0%増、4位米国が5.9%増、5位ロシアが5.0%増と世界的な増加傾向により全体として増加した。
【需給バランス】
2007年1~10月の銅需給バランスは218千tの供給不足であった。7月は19千tの供給不足であったが、その後、8月53千t、9月に21千t、10月51千tの供給超過で推移している。季節調整後の需給バランスでは、7月に16千t、8月に14千tの供給不足、9月に61千、10月に15千tの供給超過と推移し、1~10月では63千tの供給不足となっている。
LME在庫は10月末に167千t、11月末189千t、12月末に197千tと回復傾向で推移している。
【価格】
12月のLME銅価格は月中旬まで下落傾向、その後回復傾向に転じた。12月3日に6,807US$/tでスタートした後は上下しつつも12月18日に6,273US$/tまで下落した。その後、12月27日に6,871 US$/tまで回復し12月31日に6,677US$/tで終了した。
2.2 ニッケル
【需要】
ニッケルの1~10月の世界消費は前年同期比で4.6%減の1,109千tであった。第1位の中国が31.1%と大幅増となったが、第2位の日本が8.5%減、第3位米国が6.4%減、第4位ドイツが6.9%減、第5位の台湾が22.2%と大幅減となり全体として減少した。
【供給】
ニッケルの1~10月の鉱山生産は前年同期比で11.2 %増の1,346千tであった。第1位のロシア0.7%増、第2位のカナダ13.1%増、第3位のインドネシアが31.8%と大幅増、第4位の豪州が13.9%増、第5位のニューカレドニアが17.1%増と世界的な増加傾向により全体として増加した。
ニッケルの1~10月の一次生産は前年同期比で7.1%増の1,198千tであった。第1位のロシアが3.9%減、第5位豪州が1.0%減となったが、第2位中国が65.6%と激増、第3位の日本が8.5%増、第4位カナダが5.3%増となり全体として増加した。
【需給バランス】
1~10月の需給バランスは、89千tの供給超過となった。
ニッケルのLME在庫は回復傾向にあり、11月末に約45千t、12月末に約48千tと推移している。
【価格】
12月のLMEニッケル価格は乱高下しつつ月後半には上昇した。12月3日に26,610US$/tでスタートした後は、上下しつつも12月17日に25,510US$/tまで下落した。その後は上昇を続け12月27日に27,005US$/tまで達し、12月31日に25,805US$/tで終了した。
2.3 亜鉛
【需要】
2007年1~10月の世界消費は前年同期比で3.0%増の9,501千tであった。2位の米国が9.9%減、4位日本が1.2%、5位韓国4.7%減となったが、最大消費国の中国が11.5%増、4位のドイツが5.6%増となり全体として増加した。
【供給】
2007年1~10月の鉱山生産は前年同期比で8.0%増の9,401千tであった。5位カナダが4.9%減となったが、最大生産国の中国が17.6%増、2位ペルーが23.1%と大幅増、3位豪州が4.9%増、4位の米国が5.0%増となり全体として増加した。
2007年1~10月の地金生産は前年同期比で7.6%増の9,450千tであった。2位カナダが2.1%減、4位日本が2.4%減となったが、最大生産国の中国が19.4%増、3位韓国が4.3%増、5位スペインが2.1%増となり全体として増加した。
【需給バランス】
2007年1~10月の需給バランスは、51千tの供給不足となった。
LME在庫量は10月より回復傾向にあり11月末に80千t、12月末に89千tと推移しているが、依然低い水準にある。
【価格】
12月のLME亜鉛価格は12月3日に2,541US$/tでスタートしてからは、上下しつつも12月17日に2,241US$/tまで下落した。その後は上昇を続け12月27日に2,421US$/tまで達し、12月31日に2,290US$/tで終了した。


